快気祝いのマナーや相場、お礼の時期は？快気内祝いの違いも解説

病気やケガで入院してしまった場合、仕事面でのフォローや御見舞に来てくださった方へ、お礼と退院のご報告をかねた「快気祝い」「快気内祝い」といった返礼品を贈ります。ここでは両者の違いや贈る時期、基本的なマナーを紹介しましょう。

「快気祝い」は、病気やケガが完治・全快した場合に、お見舞いにいらしてくれた方へ退院報告と感謝をかねた贈り物です。入院されていた方の通院や自宅療養がなくなり、全快した場合に「快気祝い」となります。

「快気内祝い」は、退院はしたけれど全快ではなく、当面通院や自宅療養が必要な場合に贈ります。「快気祝い」「快気内祝い」どちらも入院中にお見舞いに来てくれた方への感謝という点では共通です。しっかりお礼を伝えましょう。

「快気祝い」と似たような言葉に、「全快祝い」「御見舞御礼」「退院祝い」があります。

「全快祝い」はその名の通り、病気やケガが完全に良くなった場合、入院中にお見舞いに来てくださった方へ贈るお祝いです。「快気祝い」とほぼ同じ意味で使われます。

「御見舞御礼」は「快気内祝い」と似た意味を持つ贈り物です。退院後も通院やリハビリが必要な場合や、お見舞いをいただいたけれども、入院が長引く場合に用いられます。惜しくも入院中にご本人が死去された場合は「御見舞御礼」としましょう。

一方、「退院祝い」は、病気やケガで入院された人に対する贈り物です。お見舞いできずに退院された場合や、退院後も自宅療養やリハビリを続ける場合に贈ります。

快気祝いは「退院後10日〜1ヶ月以内」に贈るのが一般的です。軽度のケガや手術で、退院後の経過が順調であれば、上記タイミングより早めに贈って報告しても大丈夫です。快気祝いを贈るタイミングは、相手との関係性にもよります。以下を目安にしてください。

●親族や親戚、近所の方：7日～10以内
●職場の方：職場復帰後7日以内
●それ以外の方：7日～14日以内

続いて、熨斗（のし）や水引などのマナーについてです。

表書きは、全快で退院された場合は「快気祝」「全快祝」または「御礼」と書きます。退院後も通院やリハビリが必要である場合には「快気内祝い」「御見舞御礼」「退院内祝い」で贈ります。

水引は「二度と病気やケガが起きませんように」と意味をこめて「紅白の結びきり（5本か7本）」を用いましょう。のしの下には、本人の苗字を記入します。

惜しくも療養中の本人がお亡くなりになられた場合は、無地の短冊をそえて「御見舞御礼」とします。生前にお見舞いをいただいた感謝をこめて、返礼するのが一般的な習わしです。

いずれの場合も、品物と一緒にメッセージを一言そえると、より感謝が伝わりやすくなります。

快気祝いの金額相場は、いただいた金額の半返し（1/2）から1/3が目安。連名でお見舞いに来てくださった場合、人数分のお返しを贈るのがマナーです。その場合は個包装で分けやすい、焼き菓子などが適しています。

「二度と病気やケガを繰り返さない」意味をこめて、快気祝いには消え物（食べ物や消耗品）を選ぶのが一般的。食べてなくなる焼き菓子や、入浴剤といった後々消えてなくなる品物が人気です。近年では、自分で好きな物を選べるカタログギフトを贈る方も増えています。

当ショップおすすめの快気祝いギフトをいくつかご紹介しましょう。

快気祝いや快気内祝いなどの種類、快気祝いを贈る時期やマナー、快気祝いにふさわしい贈り物について紹介しました。混乱しやすい「快気祝い」と「快気内祝い」ですが、基礎知識を知っておくといざという時に役立ちます。無事に退院して全快したら「快気祝い」で感謝の気持ちを相手に伝えましょう。